皆さん今日は。

では、”ハング用ハーフカウリング”の製作です。

えっとこれはどのようなものかと言うと、バイクのロケットカウルのような物を作って、ベースバーに取り付けたら効果があるんじゃないか?

と思って、作ることにした物です。

元々、このアイデアはATOSに乗り換えた頃から、ずっと考えていた物ですが果たして、本当に効果があるんだろうか?って言う疑問があり、またテイクオフがスムーズに出来るかどうか?等の問題があって、製作を実行に移すのを検討していました。

実際飛んでいる時に、バイクのカウルのような物があれば、きっと効果がありそうな気もするし、でも最近のハーネス特にテナックスMRのような腕を中に覆い隠してしまうようなハーネスにしたら、そっちの方が効果的ではないか?って思うし、と実行に移すのを、躊躇していました。

が、最近って言っても、春の話ですが今までのハーネスから、テナックスハーネスにしてから、ランディングはかなり楽にとても、安全に出来るようになったし、フライトフォームを改善して、抵抗をずっと少なく飛べるようになって来たんですが、結構、腕とか頭の空気抵抗が、高速時には特に馬鹿に出来ないなと、思うようになりました。

とにかく作って試して見ない事には、何とも分かりません。

やはり試しに作って、テストしてみたいって、思うようになりました。

で、制作方法はベースバーに取り付ける為、ランディングでクラッシュした場合、真っ先に破損してしまう事が考えられます。

しかし、壊れない様に作ったのでは、とても重くて、使い物になりません。

では、壊れても、使い捨てにしても、惜しくないように作ろう。

って発想で、製作をする事にしました。

で、ヒートプレスでもって、塩ビ板等を、モールドに押し付けて整形して作り上げます。

この方法で上手くいけば、毎回飛ぶ度にぶち壊しても、苦にならないくらい簡単に出来ると良いなぁ。

では、能書きはこのぐらいにして、製作開始です。

1.モールドの製作

今回の場合、もうモールドの製作に始まり、モールドに終わるであろうってくらい重要です。

で、材料は使用温度や使える工具等から、木製にしました。

って言うか他に選択肢など無い。

で、近くのホームセンターで「ファルカタ集成材」の板を購入して来ました。

この材質が一番軟らかく、集成材の為、狂いが無く価格も安い。

これを下書きに沿ってジグソーで切り抜き、積み重ねます。

2002.11.30-1.JPG (361888 バイト)クリックね。

で、切り抜き終わったら、これを木ネジでしっかりと固定します。

固定し終わったら、後は左甚五郎のごとく、ひたすら鑿を振るって彫りまくります。

2002.11.30-2.JPG (377708 バイト)

ぜいぜい・・・

疲れました。

で、概ね荒削りが、終わったのがこれ。

2002.11.30-3.JPG (389345 バイト)

この後、サンダーで、ペーパーがけをします。

でモールドが完成。

早速、ヒートプレスに挑戦。

2002.12.16-4.JPG (376927 バイト)

所が、加熱するのに使ったのが、熱風加工機何だけど当然これだけ大きいと、全部いっぺんには加熱できないので真ん中から徐々に加熱するんだけど、どうしても一発で一枚板から加熱整形するのってどう考えても、色々試しても無理みたい。

仕方が無いので、真ん中と右左に三つのパーツに分けて加工するしか無さそうだ。

が、それも出来上がってみると中から見ると、視界が歪んでてとても使い物にならない。

形はそれなりになったんだが、これは使えない。

オリンポスの代表さん聞いた所、ヒートプレスには事前に材料とモールド双方を200℃ぐらいまで加熱しておかなくてはならなくて、その為に色々設備を拵えなくてはならないらしい。

うーむ、って事で二次曲面で行くのはとりあえず断念。

切り貼りしてリベットで止めて、作る事にしてとりあえず、テストに実行に移す事を優先する事にした。

効果があるのを確認したら、改めて挑戦する事にした。

で、早速完成。

が、当初考えていた大きさでは、大き過ぎ前面投影面積がハングのハーネスの倍はありそうで、逆に抵抗が大きくなりそうだ。

この間、飛んだ時に考えながら、フルロックで飛んだけどあんなに大きな物は必要ないな。

ハーネスの大きさに合わせて作り直そう。

でこれ。

後、ベースバーに取り付ける為のステー何だが、バリオステーみたいな物では風圧に負けて、飛行中に変な角度に曲がったりしたら洒落にならないので、でもボルト止めなんてのは絶対避けたい。

で、随分悩んだんだが、こうする事で解決。

これじゃ良く分からない?

まぁ、簡単に言うと、レバーを梃子に使って、ワイヤーでマウントにベースバーに締め付けた訳です。

中々しっかりと固定できた。

で、いよいよテストフライトじゃ。

テストフライトは1月18日上品山。

中々の条件って言うか、フライト後半風が強くなりリッジ条件に。

まあ、気象条件はテストフライト日和かな。

で、肝心の結果なんだが、まだ良く分からん・・・(^^;

まぁ、革命的な効果!!が、無い事は確かなようだが。

実はカウリングの位置のセッティングが全然なってなかった。

カウリングの取り付け位置が手前過ぎて、普通に飛んでてもカウリングに頭が当たる。

ちょっとでもスピード出そうとすると、狭いカウリングの中に頭を突っ込む羽目に。

お陰で、大してスピードも出せないし(70km/hぐらい)

で、効果についてはあったような気もするし、大して変わらなかった様な気も。

って事でセッティングを変更。

所がベースバーのマウントは、長くなった取り付けアームに耐える為にまたも変更する事に。

でも、この次のテストで、はっきり効果が出ると良いなぁ。

 

えっと、遅くなりましたが、テスト結果です。

肝心の性能評価なんだけど、何せ此処じゃATOSが僕一人・・・なので体感的な不確かな評価しか出来ませんでした。

で、感じとしては、使用した感じでは、初期型ATOSが、初期型と新型ATOS−3の中間ぐらいの性能までUPしてる感じか?

しかし、問題点はどうしても、センタリングしてる時など細かい操作にカウリングが、かなり妨げになりとっても操縦しにくくなってしまう。

昔々、「雲低への道」の菊池師匠に、「いくら滑空比が良くたって、まず上がれなきゃ話にもならん。」って言われた事を思い出します。

この点はV尾翼の装備でかなり改善の見込みはあるんだけど、そこまでしてもこの程度の性能向上では、操縦性の悪化とは引き換えにならないと判断しました。

昔の固定翼機のフレッジみたいに、ベースバーにスボイラーを直接操作する、グリップなりレバーを装備すれば、操縦性の問題は問題で無くなるのは知ってるんですが、そこまでの物を開発するんなら、コクピットの開発に努力を傾注すべきです。

って言う事で、以前コクピットよりカウリングの方が、シンプルで効果的ではないか?と言う疑問には自分なりの答えが出せました。

っと言う訳で、とりあえずこのテーマについては残念ながら思ってたほどの効果はあげられず。でした。