往くぞ、ロシナンテ!

今日は、akichanです。

2002シーズンのGWは全国的に、気象条件が良いようです。

僕も久々に会心の一撃フライトが出来ました。

時は4月29日。

前日、実家の手伝いをして、帰って来て「さあ、明日は何処で飛ぶのが一番かなぁ」

って、あちこちに連絡取ると。

ほぼ全てのエリアで、ビッグフライトが!

 

ガーン!

がっかり。

今にして思えば、前日の28日ならば日本記録を打ち破る事さえ、夢ではない天気だった。

しかし、過ぎた事を悔やんでも、何の意味も無いのだ。

前日は、室根の方が、南西風との事だったので、これは室根かなぁ。

でも、翌朝天気予報をチェックすると、南東風・・・

これは、駄目そうです。

で、一緒に行く戸田さんに連絡をとって、大台へ変更。

で、僕の官舎で待ち合わせ。

で、いざ出陣じゃ!

到着は、11:30頃。

一応、風は西風。

だが、ほんの1〜2m。

でも、早速登って準備。

ハングは地元のフライヤーが、3人。

後は僕ら二人。

パラは沢山。

因みにこっちの天気は、雲ひとつ無い快晴。

って言うか、上空に逆転層の存在を予感させる、ブルーの条件。

う〜ん、気合入れてきたのになぁ。

イマイチ気分が盛り上がらない。

地元の人たちには、「昨日くれば良かったのに〜」

多分何処のエリアに行っても、この台詞で迎えられる事でしょう。

一時過ぎ、ようやく待望のブローが吹いてきた。

しかし、直ぐ息切れしてる。

う〜ん、遥々3時間半もかけて来て、ぶっ飛びは辛いです。

此処は手堅く。

午後1:40分頃から、地元のハングフライヤーが、テイクオフ。

サーマルある事は有るけど、惜しい所で上がれない。

う〜ん、今でても何とか出来る気はするんだけど、う〜んもう少し待つか。

2:00頃、パラがテイクオフ。

ゲレンデの右手の林の上で、ぐいぐいと上げ始めた!

しかし、テイクオフはフォロー。。。。

「良しっ、ブローが来たらでるぞ!」

ブローが入り始めてから、気持ち待って、テイクオフ。

直ぐ右手の林に突っ込みサーマルにヒット!

しかし、渋い・・・

そこから、回しながら流して、後ろの壁へ。

壁の辺りはもう結構風が入ってて、難なくトップアウト。

しばし探していると、ジェット噴射のような、強力なリフトと遭遇。

此処で、+6〜7m/sで一気にランディングから1900mまで。

えっと、ランディングが標高300mだったっけか。では以後海抜。

大台で、こんなに上がったのは、初めて。

石川さんが言っていたが、本当に此処から盛岡って近いのネ。

視程が悪くて、見ずらいけどこの山の向こうが直ぐ盛岡です。

積雲は殆ど無いけど、焼石岳・栗駒山などの山並みの上には良い雲が。

しかし、あちらの山並みを縦走するなんて、とても僕にはそんな度胸ないです。

それに時間が無いし。

上げた後、直ぐに真昼岳へ。

時間が無いって言っても、此処で上がらなければ一旦戻って、北周りに盛岡付近まで出て、あの漢の道を、進むしかないかなぁ。

しかし、次第に下の方から、山並みに風が集まりつつあって、一気にこの日最高の2500mまで。

とりあえず、山並みの稜線上を南下。

しかし、見た所、横手付近はグランドの方が良さそうだ。

って事で、真っ直ぐ横手市内を横切るルートに変更。

市内上空に入って直ぐにサーマルヒット。

しかし、2100mで打ち止め。

う〜ん、気象条件が悪化しつつある気配を感じつつ、先を急ぐ。

此処で、国見岳の方に寄って行こうか、迷ったが今日はグランドが良いから、真っ直ぐ行っても問題無かろうし、寄り道して時間をロスするのが、不味いだろう。

次第に草焼きの煙が増えてきて、大いに助かる。

おかげで殆どスタックすることなく上げた。

だが、次第にサーマルが渋くなって来た。

気ばかり焦るが、急ぎすぎて刺さったら元も子もない。

一度、湯沢市上空で、1300mまで下がったが、ここで久々に+2〜3m/sのサーマルにヒット!

2000mまで持ち直す。

地上を見ると、北西風が追いついて来た。

ならば、と東鳥海山に向かう。

しかしこれは、失敗だった。

此処でシンクを食らって、後の展開が非常に辛くなった。

雄勝の町の上まで来たが、もう既に高度が1000mまで落ちてしまった。

遂に、雄勝峠まで辿り着いたのに、此処で終りか!

次第に天候は悪化の一途を辿っており、既に日差しは殆ど感じられない。

因みに時間は午後4:20

うぬぬぬぬぬ。

街の上空で、渋いか細いサーマルにようやくヒット。

しかし中々上がらない。

次第に北風が強くなって来た。

この北風のおかげで、回しながら雄勝峠に近づく事が出来たのは、大変ラッキーだった。

しかし、どう頑張っても1000mを越える事は出来ない。

もはやこれまでか。

このままでは、次第にジリ貧になるばかりだ。

ええい、夢にまで見た山形県への入口を前に引き返すなんて!

とりあえず、峠の山並みまで、行ってみる事にする。

一応リッジがかかるかもしれない風向きだし。

山並みに着く前に、またもシンクを食らって800mまで落ちてしまった。

が、山の中腹で、弱いながらもサーマルにヒット。

しかし、流れるのは良いが、大して上がらない割に山奥へ山奥へと流れる。

う〜ん、どうしよう。

すると急に、枯草とか落ち葉がはらはらと舞い落ちてきた。

これは!

思い切って、流していく。

あの雄勝峠通った事ある人は知ってると思うけど、ほんとに険しくて深いのだ。

あの山並みを、リッジ伝いに越えるなんて、ちょっと危険だったなぁ。

もう一度やれって言われても、もう出来ないです。

運良く、アーベントのタイミングと重なって、どうにか越える事に成功した!

大台で飛び始めてから、ずっと目指し続けてきた最大の難関を突破して、感激もひとしお!


ようやく、カシミールの画像載せられました。

見てのとおり、無茶苦茶山深いです。

良い子のみんなは、こんな高度で山に入って行ったりしちゃ、いけないよ。


しかし、喜ぶのはまだ早い。

峠を越えただけで、まだまだ延々と山が続いている。

しかし!

前方500m程を飛んでいるとんびを発見した。

それが、旋回する事も無く、凄い上昇率で登っていくではないか!

早速飛び込む。

何と夕闇迫るこの時間に+5〜6m/sのサーマル!

時間は午後4:50

地図で調べたら此処は雄勝町の及位(のぞきって読むらしい)っていうらしい。

地形は深いV字渓谷が合流する所。

丁度風向きと地形の関係で、二つの谷をやって来た風がぶつかってコンバージェンスを作ってるようだ。

ここで、一気に2000mまで、上げてさぁ、ファイナルグライド!

所が、こっちは今日はそんなに条件が、良かったの?

真室川町の上で、結構いいサーマルが。

ようし、これならば新庄どころか、尾花沢に突入か?

しかし、思いのほかシンクが強く、しかも南の方からは強い東風。

後ろからは強い北風。

どうも、ぶつかってるのは良いんだけど、只荒れてシンクになるだけで、結局、新庄市の郷野目ストア桧町店の駐車場のとなりの田んぼに午後5:40、ランディング

しかし、遂に雄勝峠を突破!

誰もいない、田んぼで、思わず

 

 

ダー!

と、雄叫びを上げた。

しかし、午後2時過ぎから飛んで、此処まで行けるとは、僕も思いませんでした。

因みに距離は地図で測ったら94.2km

う〜ん、後6km行けば〜

惜しい所で、長蛇を逸した気分です。

はっきり言って悔しいなぁ。

今度はもっと早い時間から、行って見たいなあ。

きっと、すごい事になるはず。

 

回収に来ていただいた戸田さん、この場を借りてありがとうございました。

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