今日は、akichanです。
その電話は、今年の四月のある平日の夕方17:30頃、かかって来た。
一日の仕事を終え、官舎で着替えてコーヒーをいれていたら、携帯が鳴った。
「はい、akichanです。」
I氏「いやぁー、盛岡行っちゃったよぉー」
「えっ、今何処にいるの?」
「えっ今、家」
「うん?じゃあ車で?」普通に考えたら、クロカンで行ったなら時間が、早すぎる。
「何言ってんだよ、飛んでったんだよ。」
「それにしちゃ、随分帰って来るのが、早いんじゃない。」
「校長先生に追いかけて来て貰ったんだ。」
「なるほど。」
納得。
「でも、仕事しながら空見てたけど、そんなに良かったか?」
「そうなんだよ、俺もそんなに良いとは思わなかったよ。」
「室根からスタートしたのは何時?」
「11:00頃」
「じゃあ降りたのは?」
「13:30頃」
「全然時間早いじゃん。所で盛岡の上で、高度幾つあったの?」
「確か、海抜で1500mぐらいかな。」
「何でそんだけあって、真下に降りるの?」
「そのまま行けば、安比のスキー場か、安代ジャンクションまで行ったんじゃないの?」
「はっ、しまった。」
その週末、めらめらと真っ赤に燃える闘志を胸に、室根へ向かった。
山に来てたのは、I氏、E氏、Y氏、見習O君、他にも沢山。
テイクオフで、詳しくI氏からその時のフライトのコースとか、気象条件、飛んでった時の様子を聞いた。
今日も良い条件なようだ。
しかし、I氏は今日は仕事があるから、クロカンには行かないとの事。
残念である。
飛んでいったコースは、やはりI氏が得意な、天狗岩牧場⇒赤金鉱山⇒後忘れた、確か北上山地の西の縁を北に向かったらしい。
ふむふむ、では今日は雲が無いブルーサーマルの天気だし、そちらを行ってみるか。
テイクオフして直ぐに、ヒットして上げて行くと、今日は思いのほか条件がいいようだ。
一気に海抜で1700m(以後海抜)まで上がる。
皆も結構上がってるみたいだ。
では、早速北へ向かう。
大原までは、バリオがピコピコ言いながら、調子よく進んだ。
が、大原の町の上から北は、シンクがきつくてあっという間に、700mぐらいまで落ちてしまう。
もう、戻るに戻れない。
サーマルはあるけど、全然上がらない。
でも、回していると北に流れていく。
北に行くつもりだったから良いんだけど、全然上がらない割にはずすとシンクがきつい。
実は、ブルーサーマルの日にクロカンに出たのは初めて。
クロカンと言えば何時もは、クラウドストリートの下を、ビューンとカッ飛んで行くものじゃないのか。
何で、こんな辛い思いをしてまで行かなくちゃならないんだ。
しかし、テイクオフよりずっと低い高さで這いずり回りながら、北に進んでいった。
そして、沖田の集落の上で、ようやく良いサーマルに当たり、一気に2000mまで上がった。
そのまま北の天狗岩牧場に向かう。
これが、真っ直ぐ飛んでいるのに、バリオが鳴りっぱなし。
「いいぞいいぞ」
で、此処で写真を撮った。
早池峰山↓
天狗岩牧場↑
苦労した甲斐があった。
思わず、「見たかI氏、盛岡は貰ったぁー」って叫んだ。
しかし、その30分後江刺市の人首小学校の近くで、「ルールールー」と一人、黄昏ている僕の姿があった。
実は、どうやら天狗岩牧場から向こうは、北西風が結構強かったらしくて、この東西に伸びる尾根の上で、南西風と北西風で、コンバージェンスを形作ってたらしい。
と言う事で、本当は盛岡行きを諦めて、天狗岩牧場から西に進むべきだった。
チャンチャン。