今日は、akichanです。

今、これ書いてるのは9月22日。

ようやく秋雨前線も遠くに去り、いよいよクロカンシーズンですね。

この出来事は、一昨年の秋に、クロカンに行った時の事。

その日は確か金曜日で、夜勤明け休み休みの、三連休の初日の夜勤明けの日。

その日、室根山に飛びに来てた人は、パラフライヤーが数人と、高高度のスクール生と校長先生、それから今は、フライヤーの編集部にいるI崎君。

おなじみエースパイロットのI氏は、この時、石川県の「ししく」の大会に行ってました。

その日は、まずまずの条件ながら、雲低が海抜で1200m程と低くて、余りクロカンには向いてない天気でした。

(室根のエリアは、どの方向に行くにしても、延々と山を越えて行かなくちゃならないので、十分余裕が無いといけないんですね。)

で、走る気は無かったので、南の矢越山に行って遊んだ後、室根山のテイクオフに戻ると、室根山の北ずっと向こうに、北に向かって今まさにクロカンのスタートを切って走り始めたパラが一機。

「何オー!!」

パラが走って、ハングがクロカンに行かないと言うのは、僕のプライドが許さない!!

早速北に向かう。

パラグライダーは結構飛んでいたけども、クロカンに出るのは校長先生か、I崎君しかいない。

校長は幾ら行きたくても、スクールがあるから走るのはI崎君しかいないのは、見た瞬間に分かっていた。

しかし、ストリートに乗って、追いかけたんだけど、直ぐ2〜3kmでストリートが切れて、追いついた頃にはかなり低くなってしまった。

場所は室根から北に12〜3km程にある原台山の南西斜面。

因みにアウトサイドの記事に書いた、農家の近くでしたね。

はまる前に少し南の、沖田地区の区画整理事業の工事現場に、流れた。

もうすでに、対地で80mぐらいしかない。

I崎君は、その上空1000mぐらいで回している。

くそー、上じゃきっと、高みの見物しながら、校長に僕の刺さる場所を勝ち誇りながら、連絡してるに違いない!!

(実際その通りだったらしい。)

しかし、「まだだ、まだ終わらんよ!!」此処をクリック

ここで、終わる訳には行かない、イチロー選手も言っているではないか、「最後まで諦めない気持ちが、優勝を掴んだんだ」と。

田んぼの縁にある低〜い丘の上で、渋くて小さいサーマルにヒット。

一周回って、1〜2mしか上がらない。

しかし、平地の直ぐそばで、高度7〜80mのサーマルなんてだいたいこんな物、上がれるだけ上等である。

ここで、これを逃がしたら完全に敗者である。

必死にしかし慎重に絶対に外さないように回す。

少しでも上がりを良くする為に、普段はめったに使わないが、VGを一杯に引いて回す。

当時その時はまだ、ATOSが届いてなくて、ツイスター・フルマイラー仕様に乗っていました。

で、フルVGでセンタリングすると、上がりは素晴らしいんだけど、曲がらないし食い込みがきつくて、サイドワイヤーを持つくらいに、ハイサイドに乗らないと、一定の旋回が維持できなくて、凄い疲れるんです。

もう、時間の感覚も無くなり、ひたすらサーマルから少しでも高い上昇率を得ようと、回しつづけた。

いつの間にか、安定してバリオが軽やかな音色を奏で始めた。

何時もはそこまで嬉しいとは思わないものだが、この時は天にも上る気分。

しかし、もう腕がパンパンになり、これ以上は耐えられないので、VGを戻す。

仕切りなおして、もう一度コアを掴みなおす。

いつの間にか、頭上には大きな積雲が出来ていた。

相変わらず、I崎君、僕の頭上で回している。

「今度はさっきのようには、行かんぞ」

彼もまだ雲低には達していない。

その頃から、急激に上昇率が上がり3〜4mで上がっていく。

あっと言う間にI崎君をぶち抜いて、雲低へ。

「フッまだまだだな。」

その後、本当は原台山に向かった方が、距離は伸びるんだけどまたあの山に立ち向かうのは、今日は気迫が足りない。

で、雲伝いに西へ向かう。

天狗岩牧場の辺りで、雲が途切れてここから先は雲が無い。

しかし前に立ちはだかる阿原山を越えれば、江刺は目の前だ。

阿原山の南斜面に飛び込んだ時の高度は、対地で多分300m程、山の六合目辺り。

すっかり渋くなったサーマルにしがみ付いて、ひたすら回す。

ようやく、尾根を越える高さまで来たが、もうそれ程上がる気配が無い。

尾根のずっと向こうに、採石場が見える。

ええいっ!仕方があるまい、このまま此処に留まってもジリ貧になるだけだ、此処は勝負!!


 

が、やっぱり、駄目でした。

採石場はツイスターには余りにも遠かった。

結局そこから直ぐ近くの田んぼに降りました。

で、降りた後早速片付けて、近くの民家に電話を借りにいったんです。

しかし、今は稲刈り時期、何処の家も留守でした。

しかしあちこち回っていたら、ある家の前でおばあさんが、豆ぶちしていました。

注・・豆ぶちって言うのは、大豆とかの豆を叩いてさやからとる事

で、早速おばあさんに事情を説明して、電話を使わせて貰うようにお願いしました。

で、家の玄関の所に電話があるから、使いなさいとの事

早速家に入って、電話を借りる事にしました。

で、玄関に入って、電話を借りて電話をかけようとした時、玄関と廊下を結ぶドアが突然開いて、そこから凄い美人が現れた。

顔は綺麗で、スタイル抜群、良くジャッキーチェンの映画に出て来るヒロインに良く似ている。

多分この家の奥さんなんだろうか?

しかし、突然口を開くなり、

「‘+;|¥&$#!”@:*¥/?>%’~^¥:@&%$:*}」

????、何なんだ、何を言ってるのか全然分かりません。

「あのう、すいません。なんと言ってるのか分からないんですが」

いや、何か怒ってるみたいな事は、分かるんですが。

「!$=〜^&|#”!6$%」

困った、どうこの場を、切り抜けようか。

と、此処へさっきのおばあさんがやってきた。

なにやら、おばあさん説明をしている。

で、何とかクラブに回収の連絡をつけることが出来た。


後日談

降りた近くにはクラブのメンバーも住んでいて、その辺りでは、結構話題になったそうだ。

で、件の彼女は、中国からお嫁に来たそうで、あの時「あなた悪い人」「あなた悪い人」と言ってたそうで。

これで、話題になったらしい。

こんなに明るく爽やかな好青年を捕まえて、いきなり「あなた悪い人」だもんなぁ。自分で言うな

因みにI崎君は、室根から20km程の沖田の天狗岩牧場の麓に降りたそうだ。

中々ですね。


で翌日、土曜日。

サブタイトルは、室根⇒遠野エリア間不定期航空路開設?

朝からとても良い天気。

今日は校長もI崎君も、遠野エリアに行ってる。

結構今日も天気がいいので、沢山ハングもパラも来ている。

風は、弱い南西風。

テイクオフした後、直ぐにサーマルにヒット。

で、上げていくと北の原台山の方向にクラウドストリートが。

早速北に向かう。

雲低は海抜で1800m前後、原台山を越えた後何時もより少し内陸よりのルートを飛んでみた。

こっちの方は途中、山しかなくて平らな所はまったく無いけど、ずっと山の上に牧場が点々とあって、降りる所には困らなかった。

で、ストリートに乗って走ってたんだけど、サーマルにヒットするたびにサーマルに対して右に、と言う事は東側にずれる。

何でかなぁって思って、良く考えてたら、上見るのが疲れてきて雲の陰を見て飛んでたら、太陽の位置が変わってきて、雲の陰の位置と雲の位置が大分ずれてた。

そりゃはずすよね。

首が疲れてきたけど、雲を追いかけて、北へ進む。

コースはTO⇒原台山⇒蛇山牧場⇒貞任山牧場⇒

と、此処で貞任山の牧場の上まで来たら、前方の遠野の谷全体が雲がまったく無い、ブルーのエリアになっている。

今日こそは盛岡までいけるかと思ったんだけど、終わった・・・

遠野エリアまでで終わりか、と思って遠野の谷へ向かった。

遠野の河川敷のメインランディングの上を通ったら、誰もいない。

誰もいない所に行ってもつまらないよね。

山谷川牧場のテイクオフには、パラグライダーの人とか、ハンググライダーとか沢山いるようだ。

では、せっかく来たんだから、みんないる所に行かなくちゃ。

早速テイクオフへ向かう。

やはり雲がまったく無くて全然上がらない。

テイクオフの近くまで、行ったら高度が足りなくなってしまった。

しかし此処で、サーマルにヒット。

直ぐに回して、トップランディングに必要な高度を稼ぐと、直ぐに遠野エリアのテイクオフにトップランディングした。

降りるとこっちに来てたI崎君、興奮して「スゲー格好いいですよ!!」と大歓迎をうけた。

僕も、こう言われると、志なかばで、降ってしまったのも忘れて、とても嬉しい。

が、校長は「何で、あのまま上げきってしまわないんだ。 あのまま上げていけば盛岡行けたかも知れないのに。」

僕も思わず膝を打って「あっ、しまった。」

今思えば、実に惜しかった。

凄く腹が減っていたので、テイクオフにいた人がお昼ご飯分けてもらって、頂いた。

食べ終わった後、そこにいた皆さんに「それじゃ、室根に帰ります。では〜」

と、テイクオフ。

しかしそうは問屋は卸さなかった。

だいたい、もう午後も遅かったので、遠野の谷の中から出る事は、出来ませんでした。

その晩は遠野エリアで泊まって、酒盛り。

翌朝、車で送っていただきました。

I氏には、早速携帯にこっちの様子を、電話しておきました。

「そっちはどう、良い成績になりそう?」

「全然飛べないー、今日もフォローだったよー。」

「こっちは良かったよー、今日こそは盛岡行けるかと思ったけど、遠野で降ってしまったけど、せっかくだから遠野のテイクオフにトップランしたよ。」

「何ぃー」

「で、昼飯ご馳走になった後、またテイクオフして室根に帰ろうと思ったけど、駄目だったね。」

「まぁ、そっちも頑張ってね。」

「くそー、おぼえてろよー」

何時も、こんな風にお互いを高めあう関係って、我ながら結構いいと思いますです。

しかし、今年の四月に仕事を終わって家に帰ったら、強烈な電話を貰って「やられたぁー」ってなりましたね。

因みに東北のエリアに詳しくない人の為に言うと、室根エリアから、真っ直ぐ北に40km山越え谷越え進むと、遠野エリアがあります。

戻る。