今日は、akichanです。

今、これ書いてるのは、八月なんですが、夏と言えば、抜けるような青空と、でっかい入道雲。

それから、午後の雷

結構皆さんも、楽しく飛んでいたら、「ドドーン」「ゴロゴロ」って音を聞いて、慌てて降りて来た人も少なくないと思うんですが、どうでしょうね。

で、この話は一昨年の夏、8月下旬の頃の話です。

その日は土曜日でしたが、確か僕は夜勤明けで、お昼頃エリアについて、午後2時頃テイクオフしたんですね。

その時間は、もうサーマルは売り切れ状態で、ただぶっ飛ぶのは悔しいから、山の近くのリッジで「ぼー」っとしながら飛んでたんです。

その時は結構、積雲とか沢山あったんだけど、何故かサーマルも吸い上げも余り無かったですね。

で、僕はテイクオフして、直ぐリッジで上げた後、北のほうにリッジづたいに遊びに行っていたら、西の方のからでかい積乱雲が、風に乗って、接近してくるのが見えた。

この時はパラは誰も飛んでいなくて、ハングが僕の他に、お馴染みI氏とY氏、それから後誰だか思い出せないけど何人か飛んでましたね。

たしか、僕の他に4人ぐらいいた筈です。

みんな、ランディングの近くの辺りで、回しいてた。

どうやら、あちらの方はサーマルがあるみたいだ。

どうしよう、僕も直ぐにランディングに向かうべきか?

しかし下手したら、ランディングに着いた所に、積乱雲が来て、大荒れの時に降りる羽目になりかねない。

で、とりあえずテイクオフに戻って、その積乱雲をよーっく見て見たら、微妙に自分のいる所をはずして、通っていくみたい。

今からテイクオフに行って、間に合わなければ洗濯機の中に入って地獄を見るか此処でこのまま待って、ひたすら雷雲が来ない事を祈るか。

どっちにしても、割の悪い博打だなぁ。

その頃他の人たちはと言うと、慌ててメインランディングに殺到していた。

といっても、四人だけだけど。

どう考えても、もう先にランディンクに行った連中に比べると、今から行っても、もう遅すぎ。

やっぱり、待ってた方がいいみたいだ。

僕は覚悟を決めて、テイクオフ上空で、雷雲をやり過ごす事にした。

で、テイクオフ上空でまたのんびり。

何だか南の方が暗くなって来たなと思ってたら、思いの外雷雲の接近が早くて、テイクオフ上空でずっとランディングを、眺めていたんだけど、どうやら皆さんちょっと遅かったみたいですね。

皆さん地面に足をつける前に、雲の吸い上げくらってしまったようです。

ご愁傷様。

そんな事いってる僕は、テイクオフ上空で高みの見物。

どうやら、雷雲はテイクオフを避けて通ってるみたいだ。

昔から主人公には、弾は当たらない事になっているのだ。

無線で「調子はどお」

「今、それどころじゃねぇー」

そんな事言ってる間に、雨が降ってきました。

その頃、僕が乗ってた機体は、キングポストレスのコンペグライダーの、ボーテックのツイスターのフルマイラー仕様。

その当時アペックスにいた大門さんに聞いた所では、カタログには載せたものの、あまりのロールの重さにメーカーのパイロット以外には、僕の機体以外、世界中で一機も売れなかったって、言う代物。

でも、普通の仕様のツイスターは、乗り易いみたいですよ。

で、フルマイラーセールの機体は、雨にてきめんに弱いんですよね。

もう、雨に当たると、滑空比が六割近くまで、落ちてしまう。

幸いどうにか、風が強くなったお陰で、浮いていられた。

そうこうしているうちに、雷雲は東に去っていき、明るい日差しが戻ってきました。

その後僕は、悠々とランディング。

「おっとっとっと」・・・「ドガガガン」


その次の日。

中々の天気だったんですが、遊びすぎて一時間ほどで降りてしまった。

調子に乗りすぎて、矢越山に突っ込んだら当てが外れて、降りる羽目になってしまった。

昔から言いますよね。

当てと褌(ふんどし)は、外れる物。

まぁ、それなりに楽しめたんですが、もうちょっと飛んでたかったなぁ。

同じように、一時間ほどで降りて来た、C級練習生の村田さん。

この時、I氏がテイクオフで、ハングで飛ぶ準備をしてたけど、サーマルがたれて来て、僕と村田さん降りてしまって待ちに入ってた。

で、僕は「ねぇ村田さん、もう一回リフライトしませんか?」

所で村田さんは現役の船乗りで、仕事は世界をまたにかけるマグロ船に乗っています。

で、村田さん「いや、今日は止めておこう」と言った直後。

「ドドドォーン」

遠くの空から雷鳴が轟いて来ました。

「流石、船乗りですね。村田さん!!」

いずれ雨が降って来るので、急いで機体を片付ける事にする。

その時ふとテイクオフを見上げたら。

「あっ、飛び出したよ」 ハングが一機。

これから雷雲がやって来るのに、雷鳴が聞えなかったのかな?

まぁI氏だから何とかなるでしょう。

僕らは急いで片付けて、機体が雨でぬれないように、一旦駐機場に入れた。

因みにこの日は、とても暑くて機体を片付けた後、MAPSで玉さんから、かき氷ご馳走になって、空を見上げながらのんびりしていました。

そうこうしているうちに、西の空に雷の閃光が光り始めました。

次第に大きくなってくる雷鳴の轟き。

この間、ずっとテイクオフのリッジにいたI氏、ようやくランディングに向かって来ました。

でも、とっくに手遅れって言うか、テイクオフした時点で半分、三途の川渡ってます。

次第にさっきまで明るかった此処にも、黒い雷雲が翳ってきました。

と、同時に猛烈な突風が吹き荒れ始めた。

この頃ようやくI氏、ランディング上空に到着。高度はおよそ200mぐらいか。

因みにI氏は、別名師。

誰も、このぐらいの天気では、飛んでるのがI氏だと全然動じません。

っていうか、僕なんかは飛んでるI氏を指差して、笑ってた。


でも、うちのクラブの皆さんの名誉の為に言っておきますが、他の人だったらこの時点で、救急車呼んでます。


カキ氷を食べながら見ていると、地表は西風の8〜10mぐらいの強風なんだけど、I氏のいる100mぐらいの高さだと、驚いた事に東風の強風で、フルロックで、じりじり進んでる。

高度が下がるにつれて風の向きが、変化して揉みくちゃにされていたけど、的確なグライダーコントロールで、乗り切ってメインランディングのど真ん中に頭から突き刺さった。

直ぐに機体の片づけを手伝いに行く。

ランディングに行ってみたらI氏、アップライトをダブルで折ってしまっていた。

「いやぁ、流石!!この条件で、無事に怪我も無く降りれるなんて、I氏の他にいないよ。」

「いやぁ、心配かけたね。」

「いや、別に飛んでるのがI氏だったから、余りみんな心配して無かったよ」

「僕なんか、I氏の事、指差して笑っちゃった。」

「・・・・・・・・」

そうこうしているうちに片付けが終わり、終わった時には今までの嵐が、嘘のように穏やかになってました。

「ねぇ、こんな事なら無理して、降りなくても昨日の僕がやったみたいに、雷雲を避けてやり過ごした方が、良かったんじゃないの。」

「いや、それは最初考えていたんだけど、西にも北側にも、ビガビガ光ってて、逃げ場なんて無かったよ。」

「はぁ、そうですか。」

「でも、そもそも雷の音がしてから飛ぶなんて、最初から手遅れだよね。」

「イヤー、飛ぶ前にもう鳴ってたって、みんな言うんだけど聞えなかったんだよね。」

「・・・・・・・」

教訓・・・・皆さんも飛ぶ前には、周りの様子に注意しましょう。

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