ROUND 2
どうも今日は、akichanです。
ROUND 1が、屈辱的な惨敗に終わった後、僕は臥薪嘗胆を誓った。
そして、その翌週から僕は、スクールの校長について、クロカンフライトの修行を開始した。
そして、その年の秋。
10月5日土曜日、絶好のクロカンコンディション。
決戦の時は来た。
朝から、山に登って準備完了。
今日はパラグライダーの人達も、天気がいいから沢山来ている。
気合入れすぎて、ぶっ飛んではしょうがないから、先に飛んだパラの様子を見ていた。
しばらくして10時頃、さっきテイクオフしたパラが、片翼潰したまま螺旋階段を駆け上がるように、ゲインしていった。
よしっ、時は来たっ!!
早速ハングで飛びに来てた面々が、テイクオフしていく。
僕も、テイクオフしてサーマルをヒット。
しかし回しているうちに、先にテイクオフしていたI氏を見失う。
ここで無線で僕、「I氏! I氏!」←ここをクリックすると
「聞えているだろう! お前が忘れてもこの俺は忘れはしない!」
I氏「いつぞやの男か!」
僕「貴様を逃がす訳にはいかない!」
I氏「気迫は充分!」
「が、私の勝ち戦に華を添えるだけだ。」
僕「ちっ」
雲低につけた僕は、念の為山の周りを回って、今日のクロカンルートを確認した。
やはり原台山⇒遠野ルートが一番いいようだ。
もう一度、雲低まで上げきって、スタートを切った。
しかし、僕がこうしている間にI氏は先にスタートを切っていた。
この間、5分程。
普通なら、この差はとても大きなアドバンテージとなって、I氏を打ち破るのは極めて難しくなったであろう。
しかしこの時、天はI氏に味方しなかった。
狙っていた「アストロロマン大東」でサーマルが無かった為、一旦山に戻らざるを得なかったのだ。
僕がスタートを切って、北に見えた出来かけの積雲に向かうと「シンボリ牧場」上空でI氏のHPATとすれ違った。
I氏の高度は僕より50m程低い。
歴史にもしは、存在しないが此処で、I氏がUターンして僕と一緒にその雲を目指していれば、この勝負の結果は大分違ったであろう。
しかし、I氏は山に戻って上げなおした為に、今までと逆に、僕が5分以上のアドバンテージを、得る事になった。
「天佑我にあり」
僕が、牧場上空で上げているとI氏も山で、上げ直しているのが見える。
お互い上げきって走り始めたのは、同時。
僕は原台山に向かう。
この時、僕は気がつかなかったけど、後からI氏と話をつきあわせると、海風が入って来つつあったようだ。
簡単に言えば、僕はこのクロカンルートの最終電車に間に合ったけど、I氏は半分乗り遅れたらしい。
原台山で、時間がかかったけど、上げきって北に進む。
そして、後ろを見てみた。
I氏が見えない。
その頃、I氏は次第に悪化してくる気象条件と戦っていた。
簡単に言うと、原台山の南西斜面の中腹を、ひたすら磨いてたとの事。
僕から見えない筈である。
だって原台山の裏にいる訳だもん。えへへへ
その後、30分もかけて、ようやく山の上に上げきった時には、僕は遥か彼方であったそうだ。
しかも、そのサーマルがこの日のこのルートにおけるラストのサーマルだったらしい。
その後I氏は僕がアウトサイドした、農家の庭先に勝るとも劣らない所に降りたそうだ。
しかしさすがは、うちのクラブのエースパイロット。
降りる場所を選ぶセンスは、殆ど存在しないようだけど、彼はいかなる所にも、安全に降りることが出来るのだ。
所で僕の方は、ストリートに乗ったり、上げ直したりして、遠野市の盆地に突入、遠野市青笹の牧草地にランディング。
ランディングして、勝利の雄叫びを上げた。
次の週、山でI氏に会った時に一日、自慢話をしてあげた。