今日はakichanです。

先日、9月18日お昼頃室根山エリアのハンググライダーランディング場の近くの田んぼでハンググライダーの墜落事故がありました。

全国ネットのテレビでニュース報道されたので、ご存知の人も多いと思います。

その後、まことに残念ながら治療の甲斐なく、19日にお亡くなりになりました。

故人とは僕が室根山で飛び始めた頃からの付き合いで、かれこれ10年近くなります。

かなりなベテランで此処のところアクシデントが続いてブランクがありましたが、毎週飛びに来る飛びの巧いパイロットでした。

本当に残念です。

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その事故なのですが、今回の事故はその一部始終を見ていた目撃者が居ない為、事故の原因の解析が非常に困難で、室根エリアのクラブとしての事故原因の見解を出すのがなかなか難しいそうです。

その要因として、墜落場所が事故当時の気象条件等を考えると、不自然な場所である事も影響があると思います。

また、スタ沈のアクシデントで、機体を壊した為3ヶ月ほどフライトから遠ざかっていた事で、普段感じる事の無いプレッシャーを感じていた事は想像に難くないと思われます。

もう一つは成人病などで、体重を落とすように指導を医者から受けていたようで、かなり体重を落としていました。

その為、僕の印象なのですが、かなり体力も落ちていたように感じました。

また、今回は前記のアクシデントで自分の機体を壊していた為、クロスカントリーの中古機を試乗していたそうです。

しばらくぶりのフライトであったのですが普段乗りなれた自分の機体でなかったのも原因の一つとも考えられます。

そして普段はタロンに乗っていて角ありの中級機に乗るって言う事で、油断があったのではないか?とも考えられます。

おおむね事故現場を図に描くとこんな感じです。

また、現場にグライダーのノーズが田んぼの地面に突き刺さった跡があったことから、急降下のダイブからそのままの姿勢で墜落したようです。

普通皆ほとんどの場合LDの風下側で八の字旋回で高度処理を行い、普段南西風もしくは西風の場合、ファイナルターンは北方向から右旋回でLDへの着陸進入コースに乗る様にしています。

その後、クラブのハングフライヤーと校長とで事故の検証が行われました。

その席上で、ハングのメンバーの医療関係者より糖尿病などでの症状では、フライト中に意識を失うと言った事は考え難いとの事で、あと脳卒中なども元気だった人が、事前の兆候なしにいきなりって言う事もほとんど無いって言う事で、体調不良の線は無くなってしまいました。

で、振り出しに戻って、装備とかを検証したんですが、ここ半年で「彼が激痩せした」という点、借り物の試乗機だった点、テイクオフが最近うまく行かずスタ沈が多かったと言う点に注目して、議論が進みました。

で一応の結論が出ました。

どのようなものであるかと言うと

 

最近激痩せしていた、半年で10kg近く、一年前に比べると15kgぐらいは行っていたらしいです。

その為、機体のスイングラインの位置が体重が機体の下限に近いほど軽くなってしまった為、今までの位置では後ろ過ぎるようになってしまったのでないか?

スイングラインが後ろ過ぎると、テイクオフで走る時アタックアングルが上がり易くとても走りにくいので、どうしてもスピードが乗らず、スタ沈しやすいです。

以前彼がスタ沈した時も一緒に見ていたんですが、確かに走りのスピードが乗らない点もこれで説明できます。

それと事故機は借り物の試乗機だったんですが、元の持ち主は結構体格の良い人で体重が90kg代はある人でしたので、おそらくスイングラインの位置は割りと後ろの方に調整される筈で、そのまま事故当時乗ったので、キングポストの設定などはそのままだった筈で、スイングラインの位置はかなり彼の体重に対して相当後ろの方になっていた筈です。

この点は、後でマップスの方で事故機の写真を撮るそうです。

それと、機体がXCの155だったかな?

だと、彼の体重は当時70kgを切って居たそうなので、適正体重の下限を切っていたかそれともギリギリだった筈です。

その場合、通常ならスイングラインの位置は随分純正より前方に移動すべき筈で、そうしないとニュートラルスピードはかなり遅くなると思われます。

それも、翼面荷重が下がった分以上に。

それと、機体の発売元よりタロンよりもXCの方が失速は早い傾向があるとの事で、通常飛ぶ速度はベースバーを引き込んだりしなければ普通に飛ぶよりも大分失速しやすい状態であったと推測されます。

それて゜そのセッティングだと旋回中に、不用意に押し出したりすれば普段のフライトではありえないぐらいの操作でも容易にサイドスリップを引き起こすと思われます。

また、かなり低速よりの調整であったので、もともとの飛行速度も低ければそのサイドスリップは容易にかなり深いものになった事が推測できます。

これにより、経験豊かなパイロットであっても、このような事故を引き起こす可能性がある事が分かりました。

状況証拠の積み重ねで出した結論なので、断定は出来ませんが信憑性の高い原因の推定になったと思います。

 

 

それで、今回の事故を今後の事故防止に役立てるとしたら、なるべくフライトの間隔は空けないように心がける事

普段乗っている機体から別な機体に乗る場合は、たとえコンペ機に普段乗っていて中級機などに乗る場合でも、乗り換えには変わらないという事を認識してフライトに対してブランクがあった場合は、十分な対応を取るという事

体重が大きく変わった場合(特に激痩せ)スイングラインの適正位置が変わる事を忘れてはならない。

また、機体が変わった場合も、果たして自分の体重に合わせたセッティングになっているかどうか、忘れずに確認しなくてはならないという事

以上のことを心がけようと思います。